DX人材の育成は可能か

DXの重要性が、高まってきている中、

DX人材育成のため、企業がリスキリングのための研修制度の導入など取り組んでいる。

 

果たして、これは上手くいくのであろうか。

なぜ、疑問に思うかだが、人によって習得スピードが全然違うからだ。

例えば、スマフォを使いこなせるか?というところで考えたときに、

極端に分けると、取説やレクチャーなしにいきなり使いこなせる人もいれば、

どうやって使うのか一つずつ、説明を受けないと分からない人もいる。

前者と後者で、習得スピードを考えると、2倍、3倍どころか10倍以上違うことも考えられる。

 

このスマフォをいきなり使える人と説明を受けないと使えない人に分かれる重要な要素は何か考えた時に、

年齢と、能力になると思う。

データを取った訳ではないが、特に年齢はかなり影響すると思う。

あと、能力としては、論理的思考能力が高く、ワーキングメモリが多いことが重要だろう。

今のシステムはルールベースがほとんどで、どういうことかというと、状態(条件)によって、スマフォであれば操作したときの動作が変わる。

これが1回タップ(ワンステップ)であれば理解できる人は多いと思うが、

何回かタップが必要で、この時はこれをタップしてなど、やりたいことやその時々に応じて操作を変える必要になる。

この時は、これをタップして、この場合はこの操作が必要では、論理的思考力がないと判断できない。

また、それぞれの場合に応じるためには、それぞれの状態(条件)を覚えておく必要があり、ワーキングメモリが重要になる。

論理的思考力が低いと、人に教えてもらう必要があるし、

ワーキングメモリが少ないと何回か繰り返して、長期記憶(体が慣れる)までならないと使えない。

そしてこれらの能力は若いときに高い上に鍛えやすく、歳をとってからは低くなり鍛えるのは難しい。

つまり、年齢が重要である。

 

こういったことを前提した時に、

もともとDX人材でない人は、そういった能力が高くなく、年齢も高い人が多いのではないであろうか。

 

データをとった訳ではないので、推測でしかないが、実感としてはそうだ。

ほとんどがそうだと思っている。

 

DX人材の育成は本当にできるのであろうか。

企業は利益をつくるところだ。

何の算段もなく、DXの研修を受けさすのだろうか。

研修を受けて、DX人材になれない時、業績によってはふるいにかけられて、

退職に追いやられるのではないかと危惧もある。

 

こういったことを考えると、これからますます変化が早くなる時代を生き抜いていくのは、本当に大変だと感じる。

批判的になっても仕方がないので、時代にあったように自身も変化していくのが、戦略的にはやっぱり良いのかな。。